EC4回目、ラブ注入ならず

 まさか、、またー!?と言う感じで聞いてしまった、Y先生からの見送りましょうという言葉。白血球の数がまた足らなかったので、抗がん剤投与は出来なかったのです。採血が済んでから、診察室に呼ばれて入るまで1時間半ほどのなんだか無駄な待ち時間が空しい。しかし、白血球の数は採血でしか分かり得ないのだからどうしようもないか。

「おはようございまーす、今日はどうでしょうか」
「うーん、、またね・・ちょっと、ぎりぎり白血球がね・・」
「無理したら出来ないこともないんですが、1回目の時にお熱が出ましたからね。大事をとってちゃんと回復してからにしましょう。」
抗がん剤はね、する度に蓄積されて行って、段々回復するのもゆっくりになってしまうんですよ」
 
「は、、い、、。そうですね、その方が良いんですよね」
 歯切れの悪いお返事のわたしです。とっととお会計を済ませて病院の外へ。ものすごい勢いで降ってた雨も止んでしまった空は、もうあっけらかんと夏空に。

 
 駐車場に戻ってからいの一番、歯医者さんへ電話していました。この2週間ほどずーっと気になっていた懸案でもありました。少し前、前歯の一部が欠けて歯医者さんに掛りたかったのでしたが、こんな時期どうしたものかと思いつつ放置していたんです。それで今日Y先生に伺うと、いいですよということだったのです。

 掛り付けの歯医者さんにどれだけでも待ちますから今日か明日、入れませんでしょうかとちょっと強引におたずねした所、今日の夕方診察してもらえるということでした。

 歯医者さんの待ち合い室の壁に「がんで治療中の人は医師に申し出て下さい」みたいな事柄が書かれた紙が貼ってありました。これって前からあったよなぁ、確か。あの時は他人ごとだったんだなぁ、がんなんて・・。

 さて、診察台に横になって先生に伝えると、抜歯とか外科的なことは別として一般の歯科治療は出来ますから大丈夫ですよ〜ということで、なーんだそうだったのね。気になってた欠けた所もちゃんとふさがってもう大口を開けて笑っても平気だわ。1回では済まないだろうなとか、麻酔するのかなとか、ビィーンってあの音イヤだなぁとか、思いっきり小学生並みのわたしでした(^^ゞ


 というわけで、抗がん剤治療がまた1週間延びたのだけど、歯にはいいこと出来た日なのでした。はい!イレギュラーあってもただでは起きません!