脱毛のゾクゥ〜っとした感覚に似てる?

 朝起きて洗濯など一通りしてから自分のベッドに行ってごろんとしてしまったようだ。ハッと目が覚めた時ここはどこ?!いま何時?!状態で一瞬焦ってしまった。午前中お届けする約束のパンがあったので、ほんとにうろたえてしまった。お昼か夕方か全く分からない感じだった。よく寝た気がする。

 今日は朝から体が重たく感じて、これは治療日誌の「疲労感」のところにチェックだなって思っていたり。でもなんで今頃?今日はとっくにもう元気週間なはずなのに・・。これは、夏バテって言うヤツなのか副作用の所為なのか考えてみても分からないしどうしようもない。なーんて思いながらゴロりんと横になってそのまま寝てしまったようだ。

 パンのお届けと言う出掛ける用事があって良かった気がする。出掛けるついでに、どこ行こうかな〜となるからね。それが無かったら、家に引っ込んだままになったはずだ。だって、体が重い気がしたからね・・

 いざ出てみると、重たかった体もそうでもなく気持ちも軽くなっていて、ではちょっと行ってみるかーっと らくだ書店へ行って来た。

 ヅラを付けて一人では来たくなかったから抗がん剤が終わってもしばらくは一人では行かないだろうなって何となく思ってたけど、、一人で行けた、大丈夫だ。誰もわたしがヅラを着けてるなんて思わないし気にもしていない。

 書店で読みたい本を選んで併設しているお店でコーヒーを飲みながら本を読めるのだ。その本はまた売り場に返せばいいことになっていて、コーヒーならお代り自由でしかも¥250なり。パンもそこで焼いているから、焼き立てを待っていてもいいしオーブントースターが置いてあって温め直すことも出来る。


 
 チョイスしたもの。紅茶と黒ゴマあんぱん(確か。すぐ忘れるのだ、名前)本は、百田尚樹著「幸福な生活」。時間を忘れて読み進めてしまいそうだ。最後の一行でドキッとさせられる、そんな短編集でお茶を飲みながら全部はとても読み切れなかったのだけど、また今度続きを読もうと決めている。これまでもそんな読み方をしている。立ち読みならぬ座り読み。

 ドキッとさせられるこの最後の一行と言うのが、まるで脱毛した最初のあのゾクゥーっとした感覚に似ていて、どうしようもない感じに襲われるのだ。脱毛の経験のない人はこれを読むと脱毛感が分かるかもしれない。あくまでわたしの感覚ではある。