これがタッキー1回目

 21日午後からタッキー(別名ドセタキセルね・・)投与初回。

 朝、昼とそれだけが楽しみみたいに、待ちにまった食事時です。ほとんど完食するわたし。看護師さんが他の人のところで聞いているが、みなさん「半分ほど・・」と答えてるけど、わたしだけ小学生のように「はいーぜんぶたべましたよー!」とニコッ。

 10時に何てら回診があるらしい。この教授回診というのが嫌いだ。ずいぶん前のことだが、お産で入院した時この何てら回診で反逆児的な思いを持ったことがあってトラウマになっている。まぁ、どうでもいいことだが、この歳になってもイヤなものはイヤだ。ふん!無視してやる、と思ったけど。点滴入院のわたしにはスルー状態だった。逆に、寂しい。なんと言う天の邪鬼だこと(笑)

 看護師さんが来てタッキーの投与が済みませんが遅れますと伝えに来た。受け持ちの患者さんに異変が起きたとか・・。待ちに待って、点滴が出来たのは3時半過ぎぐらいだった。60分ほどか掛るらしい。昨日刺したままになっている点滴針でやるから、痛くもなんともない。いつもこうなら点滴も楽だなとつくづく・・。ほんとに血管がかわいそうなのだ。

 EC療法の時のように点滴の前に吐き気止めのイメンドカプセル錠剤を予め飲むこともなかった。吐き気は顕著に表れないのか? その通り、今の所吐き気が全くない。点滴後に吐き気止めのデカドロンを8錠、朝夕飲んでいる所為かも知れないけど。

 それ故、夕食もまた完食した。まったく、よく食べる・・。洗面所で同室の方と歯磨きしてる時にばったり、被っているタオル地のケア帽子をみて「そんなのがあるのね・・」って。「これ、脱毛するからって病院でもらったんですよ」と言いながら、帽子を脱いで、はげ頭を披露したらとてもビックリされた。

 抗がん剤でこうなるんですよ・・と言うと、彼女の目がだんだん赤くなってくるのが見えた。ごめんね・・こんなこと聞いて。と大変恐縮されたようだ。わたしは首を大きく降ってそんなことないですよ〜全然!と明るく言うも、彼女の目は涙目に・・。

 そっか〜〜!わたしは自分中心ではげ頭には平気でいて病室でも脱いでいようかと思ったが、一応帽子をかぶっておいて良かったってその時は胸をなでおろした思いだった。 看護師さんたちは慣れているが、普通の患者さんにとってはやはりこの頭は驚きなのだ。