タッキーにはアルコール抜きで

 順調に新しいカテゴリー「ドセタキセル2」と進んで行けました。白血球数も5000は超えていたようでホッとしました。これが心配でしたから。自分では分からない数字なので。

 診察室に入って、今日はこのことより開口一番、主治医のY先生が聞かれたのは、この前の膀胱炎に関してでした。やはり感染症に罹ると言うことは要注意事項に当たるのでしょう。そのあと、

「白血球も大丈夫ですし、今日は予定通りハーセプチンドセタキセルの点滴が出来ますよ。」といつもの様にニコニコ顔のY先生でした。

「良かった〜!」と満面で喜ぶわたし。

 そして、この2、3日で急に悪化した感のある浮腫みのことを言うと、見せて下さいと促されて足の下辺りをズボンをたくし上げて靴下を下げて見てもらいました。

 驚かれた様子で、締め付けられるような長めの靴下(ハイソックス)を履いているといいですよと勧められました。そして、利尿剤を処方してもらうことになりました。

 「急な体重の増加がありますか?」 

 「はい、3キロほど・・」

タッキーの特徴的な副作用に浮腫みがあるのです。きっと浮腫むだろうなとは思ってましたが、やはりやって来ました。2回3回と蓄積されて行くともっと酷くなるのかなぁ? この薬でどうにか持ちこたえて欲しいけれど、自分でもなんとか努力しなければ。

 さて、タッキー(ドセタキセル)は、タキソテールとも言って同じ様な名前のタキソールとこんがらがってしまいそうになります。タキソールはパクリタキセルとも言います。どちらも植物のイチイと言う樹の樹皮成分から見つかった(1970年代)抗がん剤と言うことで、タキサン系と呼ばれています。今ではもちろん、その成分を人工的に作っている(1990年代)のでこうしてその幸運を享受できるのですね。

 色々違いはあるようですが、車運転して通院するわたしに関しては気になるのがタッキーはアルコールを溶媒に使っていると言うこと。つまり投与後は酒気帯び運転になるのだと言うこと。それを前回、Y先生から聞きました。自分の運転では投与後は帰れないと言うことなので、前々からこの日の送り迎えを末っ子に頼んでいたんです。快く引き受けてくれるので気持ちまでも大助かりでした。

 ところが、ケモ室に行くと、このことを何気なく話していると看護師さんから説明がありました。アルコールを使わないで薬を溶かす方法だったら、ご自分で運転して帰れますよ、と。それで、今回はアルコールではない溶媒液(なんと言うのか聞いたんだけど、答えが?)でやってみました。きっと、アルコールアレルギーのある方なんかはこの方法で行くんでしょうけど。

 これで、次回からは一人で運転して行けることになります。末っ子にそう言うと、ふ〜ん、お母さんはどっちがいいの?などと訊いてくれます。そりゃ、送り迎えがなんだかいいなぁ・・なのでありますが。


 今のところ何の副作用もありませんが、また前回のように数日経ってから現れるのかもしれません。その時はその時、とにかくこうして一つずつクリアーして行くことに喜びを感じています。



 
 
 夕食も楽しく台所に立つことがえ出来ます。鶏胸肉とシメジのオイスター炒め。冷蔵庫にあったものの組み合わせでこれを作りました。夫は仕事が入って明日のお弁当が要ると言うので、入れることにしました。ご飯に合いそう。

 


 これはサトイモ。衣(きぬ)かつぎと言って、小さな里芋を茹でてわたしは生姜しょう油でいただきます。ツルンと皮をめくるのが上手なの夫と下手なわたし・・