ドセタキセルでしもやけに!

 12月の雨の中、病院へと行きました。帰り、友達と待ち合わせて紅茶&パンで遅い簡単ランチの後、夕方の通りには木々の紅葉を心行くまで楽しめました。午後4時過ぎ、曇り空の下、明かりが灯っているような柔らかな紅葉に一人、車の中でご満悦なのでした。

 おしとやかです、わたし。家の中ではゆっくりゆっくりと歩いています。しもやけが痛くて・・

 2か月ほど前にバースデープレゼントに友達からもらったスリッパが心地よく感じます。柔らかさで包んでもらっておりまする。名前付けようかしら?クロちゃんでいいかな。何のひねりもありません(笑)

 抗がん剤中は何かあったらいつもお世話になっている9階の外来化学治療室へ電話することになっています。朝一で電話して、しもやけみたいなものが出来たことを伝えたのは看護師さん。いつも看護師さんが対応しています。ドセタキセルでしもやけが出るという副作用はないので、近くの皮膚科に掛かるように言われました。こちらがしもやけが出るような環境があったのでは、みたいなことを聞かれました。

 違うっチューの!とは言いませんでしたが、一度先生に見ていただきたいので外科(ここの病院では乳腺科ではないのです)に掛かりたいのですが・・と、ちょっと強引に言ってみました。では来てくださいねと云うことに、良かった。これで外科にレッツゴー。

 受付の受診機にカードを通し、外科の受付に行って名前を告げると「あ・・しもやけのね!」って言った外科受付事務女子。もしかして話題になってたかな、しもやけで外科?!みたいな・・

 診察室で両足のしもやけを診てもらいました。
「あ〜!痛いですねぇ・・」
  
「はい、歩きにくいです」

「手とかお顔には出ませんでしたか?」
 
「そういえば、前回手にかゆいのが出ました。ほっぺたと耳も赤くなる時があります」

「それも、アレルギー反応ですね。」 

「こんな副作用ってたまにあるんですか?」

「ありますよ」 
 
 いつものY先生に診てもらってやっぱり安心です。そのあと、紹介状を打つキーボードをカチャカチャと鳴らしながら、胸ポケットに響く携帯と話しながら、わたしの話も聞きながら、忙しそうな先生でしたが、笑顔を絶やすことはありません。携帯の内容は分かり得ませんが、なんか緊迫してるような気がしたなぁ。先生は大変だぁ。

 紹介状を持って、今度は1階の皮膚科へと。どれくらい待ったのかな、名前を呼ばれたと思って喜んだら「予診室」からでした。さすが大学病院です、学生が予診と云うかアンケートみたいな感じのことを聞いてきます。傍らではその学生の様子とわたしとを見守っている人(医師だな?)がいました。そこで時間をつぶして(笑)また、待合室で長いこと待つことになりました。

 暇つぶしにと持っていった本が役に立ちました。うーんと読み進めることが出来ました。どれくらい経ったかな、まぁ、暇だからいいけど。やっと、「皮膚科」診察のお時間です。ドアを開けると椅子に座っている先生の向こうにずらーーっと何やらいろんな方々がお並びでした。一瞥して、「よろしくお願いします。」

 ここに来て今日両足を出すのは、これで3度目。また同じような繰り返し。
「これは、痛いですねぇ!」

ドセタキセルの副作用でしもやけってあるんですか?」

ドセタキセルの副作用はたっくさんあるんです」
 
 痛いわたしのしもやけ君を触りながら、学生たち(多分)に「ここに血液がどうのこうの・・」とか何やら説明をされてましたが・・。

 「これは、抗がん剤の副作用なので、薬が引くまでは(か、なんかそのような言葉)しかたないですねぇ。塗り薬を出しておきますね」どれくらいで治りますかとの問いに一月ほどです、っておっしゃいました。塗り薬は気休めかい?

 

 結果的には、最初に看護師さんの言った「近くの皮膚科に掛かってください」が、正解だったのかいな? いやいや、、抗がん剤経由で診てもらいたいのです、患者としては。って、わたしだけ?

 でも、近くの皮膚科に掛かった場合、抗がん剤のこと言うとどうなんだろうな。